普段はシステムエンジニアとして、システム開発の会社で働いています。
最近、ネットのプログラミング学習教材が熱いですね。
とりあえずプログラミングに触れてみたい、プログラミングがどういうものなのか知っておきたい、といった方であればネットでのプログラミング学習は最適だと思います。
しかし、システムエンジニアもしくはプログラマとして仕事をしたい方であれば(フリーランスを目指している人でも)、僕はとりあえず1社は会社勤めを経験しておくことをオススメします。
今回も僕の経験に基づいてお話しますね。
理由1:システム開発の基本を学べる

まず、プログラミングができてもシステムが作れるわけではないですよね。
プログラミングはシステムを実現する「方法」に過ぎません。
システムとは、ある「作業」を効率化できるもののことです。
この「作業」について理解を深められないとシステムを作ることはできません。
つまりこの「作業」を捉える勉強もすべきです。
生産システムを開発する場合は生産の流れを知り、どんな処理や機能が求められているのかを理解します。
WEBサイトを開発する場合は、どんな作りが求められているのかを理解して、今の流行りからどういう提案をすべきかを把握しておくべきです。
ゲーム開発の経験はありませんが、ゲームの仕様を把握する能力や一般的なゲーム開発の流れを知っておく必要はあるのではないでしょうか。
SEやPGの求人が、経験者優遇なのはこの「作業」をしっかりと捉える能力や、開発の流れが頭に入っているからという理由もあります。
もちろんプログラミングができるからという理由もありますけどね。
理由2:周りの人の働き方から学ぶことは多い
自分が手入力していた作業をマクロ化していたり、便利なツールを知っていたり、今後も必要になりそうな情報を上手にまとめていたり、周りで働いている人の働き方を観察してみるとこのような発見があります。
自分1人で仕事をしていると自分のやり方がすべてのように思ってしまいます。
今の時代はgoogleに方法を尋ねれば大体のことは教えてもらえますが、そもそも疑問を持つということができなければ方法をアップデートする発想が生まれません。
先輩という存在は、会社に入ったばかりの自分より優れた方法を必ず使っています。
先輩を観察して「おや?」と思ったことを質問できれば、より優れた方法を無償で教えてもらえます。
さらに「質問する」という行動を取ったことで評価にさえ繋がります。
理由3:ツールを爆速で学習できる
システムを開発する上で、必要になる様々なツールがあります。
例えば、Git、IDE、DB関連、会社独自のコミュニケーションツールなどです。
こういったツールは使いながら覚えた方がいいですし、便利な利用方法やカスタマイズなどは教えてもらった方が早いです。
ツールの学習も質問するだけで無償で教えてもらえます。
正直、ツールの学習に時間を割くのは無駄です。
ツールは必要な時に使うものなので、そのツールを使わない会社や案件といった所はたくさん存在しますよね。
なので、ツールは必要な時に必要な機能を素早く学習するのが最善です。
理由4:結局経験年数が重要視される
ほとんどの企業や案件では、経験年数で判断されます。
WEBサイト制作の求人や案件では、ポートフォリオとして過去の成果物を見せることで評価され、案件獲得までいけることもあります。
ゲームアプリ開発の求人や案件でも、成果物の出来によっては案件獲得までいけるかもしれません。
しかしまだ2019年時点では、やはり経験年数が最大のアピールになります。
これまでに述べた理由1〜3のメリットを得られながら、経験年数という最大の武器も得られます。
現代はまだ国民総フリーランスの時代ではありません。
エンジニアとして駆け出しであれば、企業に所属した方がメリットも多く、自分のためになります。
フリーランスや在宅ワーカーの時代は「まだ」来ていない

僕は今月転職しました。職種はずっとSE(PG)ですけどね。
転職活動をしている時期というのは、仕事や働き方についてめちゃくちゃ考えます。
当然フリーランスや在宅ワークといった働き方を検討しました。
結果、フリーランスや在宅ワーカーになる時は今ではない(まだ早い)と結論を出しました。
理由は下記の3点です。(至って単純)
1.フリーランスの案件は常駐ばかり
2.在宅ワーク(フルリモート)ができる企業がほとんどない
3.在宅ワーク(フルリモート)ができる案件がほとんどない
上記の理由は求人サイト(マイナビ転職、リクナビネクスト)、フリーランスの案件求人サイト(geechs job、レバテック)を利用してみた結論です。
フリーランスの案件求人サイトに登録すると、まず電話面談が行われるのですが、常駐の仕事を紹介することが当たり前といった感じでした。
私はリモートや在宅で可能な案件がないか訊きましたが、「厳しいですよ」といった返事でした。
リモートや在宅で可能な案件が紹介されることはなく、また期間を置いて連絡をくれるとのことでした。
現状、フリーランスでリモートや在宅の働き方をするには、自分で案件を取ってくる力が必要なようです。
まとめ
システムエンジニアやプログラマとして働くなら、最初は企業で働きましょう。
その方が成長も早いですし、「経験年数」という最大の武器も得られます。
現代はまだ会社員エンジニアが多数を占めますが、未来はフリーランスエンジニアが多数を占める時代が来ると思います。
今はスキルと経験を蓄えましょう。
僕へのご連絡はTwitter(@kalanoakikan)かGmail(kalanoakikan@gmail.com)へお願いします。
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