転職に当たって、次の職場では主にVB.NETを使うことになりました。
入社前に、VB.NETについてある程度勉強しておこうと思ったのですが、僕の自宅PCはmac book proしかありません。
プログラミングは実際に書いてみて、動かしてみる、という手を動かすプロセスが重要です。本とかwebサイトで読むことだけしててもプログラミングは身に付かないんですよね。
VB.NETはMicrosoftが開発しているプログラミング言語ですし、開発環境はVisual Studioを使うのが普通です。
で、僕はmacでVB.NETを動かすための開発環境構築にめっちゃ手間取りました。。。
C言語の勉強だと、エディタ(秀丸とかmiとか)でプログラムを書いて、GNUのコンパイラさえあれば可能なんですが、VB用のコンパイラはwindowsじゃないと使えないんですよね。
Cコンパイラのインストールは簡単です。macの「ターミナル」で「gcc」と入力し、エンターキーを押すだけです。
結論:MonoDevelopで可能

最初、僕は Visual Studio for Mac を試しました。結果は、C#の開発しかできない、と。
次に Visual Studio Code を試しました。結果は、C#の開発しかできない、と。
いや、、、時代はC#ですよね。うんうん、分かってます。でもVB.NETも使わせろや!
…………。違う、macでVB.NETをしようとしている僕が間違っているんだ。
でも、windowsPCをVB.NETの勉強のためだけに買うのは、まだ早い気がする。
んで、ぐだぐだと解決法を求めてネットの世界を彷徨ったんです。ここまでの試行錯誤で2日くらい無駄にした気がします。
すると、僕の眺める記事に「MonoDevelop」というキーワードが現れ始めたんですよね。
なんだこれ、これもIDEなのか? ほんとにmacでVB.NETをコンパイルできるのか?
この時の僕は疑心暗鬼ですよ。MonoDevelopとか聞いたこともないし、結局こいつもC#しか使えないというオチなんじゃないかと。
しかもインストール手順がめんどくさい。いろいろインストールした後に、configureしてmakeしないといけないと。
しかし僕は疑心暗鬼ながらも、これに縋るしかありません。おそるおそるいろいろインストールして、ターミナルでコマンドを叩きました。すると、MonoDevelopが立ち上がったんです!
この時点で、僕は昇天してしまうかと思いました。
こういう開発環境の構築もあるんですね。今時はAppをインストールすれば完了するのがほとんどですから、MonoDevelopのインストールはドキドキしました。
MonoDevelopとは
MonoDevelop は、Monoプラットフォーム上で動作するオープンソースの統合開発環境。Mono と GTK+が対応する環境であれば OS を問わず動作させることが出来る。
https://ja.wikipedia.org/wiki/MonoDevelop
オープンソースなのかー。
んで、MonoDevelop自体は、git からすぐにダウンロードできます。
しかしその前に5つ必要なものがあります。
MonoDevelop環境構築準備
1.Xcode
2.Homebrew
3.autoconf
4.automake
5.Xamarin.Mac
これらをインストールしていきます。
1.Xcodeは、App StoreからインストールすればOKです。
2.Homebrewは( https://brew.sh/ )にアクセスします。
「Install Homebrew」の下にコードが書かれているので、コードをコピーしてターミナルに貼り付け、実行します。ずらずらと、ターミナルにログが表示されます。
Press RETURN to 〜…… という文字が表示されたら、エンターキーを押します。
パスワードの入力を求められるので、macのログインパスワードを入力し、実行します。
また、ログが流れて、止まったら完了です。
Homebrewがインストールされたかの確認は、「brew update」をターミナルに入力し、実行してみてください。「Already up-to-date」が表示されれば、インストール完了しています。
Homebrewは、macにソフトウェアをインストールするパッケージ管理システムのひとつです。
今後はターミナルに「brew install インストールしたいソフトウェア名」を入力し、実行することで、インストールが完了します。
3.autoconfは、ターミナルに「brew install autoconf」と入力し、実行します。
4.automakeは、ターミナルに「brew install automake」と入力し、実行します。
autoconfとautomakeはビルドツールです。
5.Xamarin.Macは(https://visualstudio.microsoft.com/xamarin/)にアクセスします。
Download for Macをクリックして、インストールしましょう。
MonoDevelop環境構築
git から MonoDevelopを構成するファイルをダウンロードします。
ターミナルに下記コマンドを入力して、実行してください。
git clone git://github.com/mono/monodevelop.git
カレントディレクトリに、「monodevelop」というフォルダが作成されていると思います。
次に、下記コマンドを実行し、ディレクトリを移動します。
pushd monodevelop
次に、下記コマンドを実行します。monodevelop環境を構築する準備をしています。
./configure ―profile=mac
次に、下記コマンドを実行します。monodevelop環境を構築します。
make
あとは、下記コマンドを実行することで、monodevelopが起動します。
make run
ここで、mono Frameworkがダウンロードされていないというメッセージが出るかもしれません。その場合は、下記URLからダウンロードしてください。
( https://www.mono-project.com/download/preview/ )
MonoDevelop環境構築完了!
以上で、macにMonoDevelop環境が構築されました。
今後は、monodevelopフォルダで「make run」コマンドを実行することで、monodevelopが起動します。
とりあえず、MonoDevelopでHello Worldをコンソール出力してみましょう。
でも、MonoDevelopってめっちゃ重くないですか……?orz
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